“ハンス・ウェグナーの椅子100”
ふたたびデンマーク家具の巨匠、ハンス・ウェグナーのお話です。
「椅子の巨匠」と呼ばれ、世界的に有名なデザイナー(家具職人)ハンス・J・ウェグナー。
デザイン性と手頃な価格が魅力のY-chair(チェア)は日本でも大変人気ですね。
そのウェグナーの椅子100脚を取り上げている本のご紹介です。
ウェグナーは500脚を越える椅子をデザインしたそうですが、その中からの選りすぐりの100脚を見ることができます。
これらを眺めていると、「椅子の巨匠」と呼ばれるに相応しいデザインでありながら、彼の実直で堅実なありようがとても感じられます。
実際、彼は自分のことをデザイナーではなく家具職人と考えているそうです。
そして、木製の椅子へのこだわり。。。
連続してみると、たしかにみんなそれぞれ似ているですよ。
しかし、単純な自己模倣ではなく、それぞれ進化&深化させているというのがわかります。
椅子のほかにも、ウェグナーの自邸やウェグナー博物館の紹介記事もあります。
面白い話では、ウェグナー博物館の地元では彼に対する関心はさほど高くなく、そこを訪れる日本人の方がよっぽど高いそうです(笑)
また、なかなか日本では知られていないデンマークの家具業界の実情なんかも垣間見れたりします。
デンマークには名作家具が多いですが、それらを生み出すデザイナーと職人の関係、それを支えるマイスター制度などが紹介されています。
ホント、日本人には羨ましい環境ですねー。
ウェグナーファンには、必見の本と言えます。